2021/03/29 20:54
HISUI HIROKO ITOの取扱い開始にともない、ブランド紹介や私個人の出会いについて書きます。
[ブランドコンセプトと沿革]
「翡翠」という存在感のある美しい石の色のイメージと英語でJADE(ジェイド)=じゃじゃ馬娘という違った意味を持つ二面性の面白さがブランド名にこめられています。
2way、3wayなどで着る人と深く身近なコミュニケーションが出来る服を提案することで着る人が新しい内面を発見し、楽しい気分、エネルギッシュになる服をコンセプトとしています。
エッジの効いた個性的な服。そして女性らしさを引き出す服。
1999
・レディースブランド「HISUI」を立ち上げ。
2000
・旧レナウン原宿本社ビルにて、アートイベント「今日自由展」を主催。
・パリ、フーズネクスト展示会招待ブランドとして参加。
2001~11
・秋冬東京コレクション開始 以後21回ファッションショーをジャパンファッションウイークにて 発表。
2008
・ロシア サンクトペテルブルクに招待され、09S/S、09A/W コレクションを行う。
2009
・韓国、釜山ファッションウィークに招待ブランドとして参加。
2009~13
・パリ、トラノイ展などに出展。
・韓国、釜山ファッションウィークに招待ブランドとして参加。
・東京都現代美術館『オバケとパンツとお星様展』に出展。
2016~17
・上海のモードシャンハイ展に出展。
2018
・春夏コレクションよりブランド名を「ヒスイ ヒロコ イトウ(HISUI HIROKO ITO)」に改名。
2020
・銀座un petit gallery にて20周年の個展開催。
・W HIROKO PROJECT立ち上げ。
[デザイナープロフィール]
伊藤 弘子(いとうひろこ)
1990
・ニューヨーク、ファッション工科大学メンズウエアー&マーチャンダイジング科卒業
1994~1998
・「(株)コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」にて小物企画生産。
1999.7
・アーティストの松岡武とともにファッションとアートの会社「ゼロゼロエスエスインク」を設立。
・ブランド「HISUI」開始。
[店主コメント]
伊藤弘子さんのお名前を知ったのは「NOZOMI ISHIGURO」デザイナー石黒望さんのアトリエへお邪魔した時でした。
色々なお話するなかで石黒さんに「最近気になるブランドやデザイナーさんはいますか?」と尋ねた際、当時注目されてたANREALAGEを(まぁよく耳にするなぁという感じで)挙げた後に「HISUIの弘子ちゃんも頑張ってるね」と仰っていて、それが切っ掛けとなりチェックするようになったのです。
サンプルセールなどいくらでも伊藤さんにお会いするチャンスはあったものの、私が着られるサイズの服がなさそうだったこともあり冷やかしになってしまっては失礼だなと行けずじまいでした。
そしてそのまま服屋を始めて一年ちょっと経ったとき、#東恩納裕一 さんがKOCAで行った展示風景をテキスタイルにしたワンピースやALPHA ET OMEGA取扱いアーティストのさいあくななちゃんとのコラボアイテムのルックを拝見して「現代アートと反骨精神」のようなものを感じてすぐに展示会へお邪魔したのです。
初めてお会いした伊藤さんは長年ファッションの世界に身を置いている人としての威厳のようなものがあり、最初は少し緊張もしましたがお話をするうちに明快で合理的な一方で大雑把なところもあり一言で表すなら豪快な女性だと(勝手に)感じました。そこには石黒望さんと同じようなパンクな精神が間違いなく存在しており、コムデギャルソンを経てブランドを立ち上げた人は皆こうなのだろうか?と思わざるを得ない程でした。
御本人にも言ってしまいましたがブランドコンセプトの「じゃじゃ馬娘」というのが正に伊藤さん御自身にぴったりな印象です。
長くなってしまいましたが「HISUI HIROKO ITO」というブランドにとってはコロナ禍の中で生まれた今シーズンの作品は間違いなくターニングポイントだと思います。勿論、これまでのファンの方にも手にとって頂きたいですが、若い人たちにとっても逆に新しいブランドとして触れて頂ければ幸いです。
photo: Norizumi Kitada
hair make: Asami Horie
model: Mioko